2015年5月24日


自作デジスコシステム その2
〜 iPhoneで撮る 〜




今月山のふるさと村で一緒に行った方が持っていたスコープ(望遠鏡)が、あまりにも遠いところに止まっている鳥さんをはっきり見ることができたことに今さらながら驚きを覚えてしまい、またデジスコ熱にうなされる日々を送っていました。

それで私が所有している30年以上前のニコンのフィールドスコープを使ってお手軽デジスコにより撮影しましたが、どうも写真がボヤーっとしていてあまり出来が良くなかったため、ボーナス前借りで中古のフィールドスコープと接眼レンズを購入してしまいました!!

今回購入したフィールドスコープは、直径60ミリでEDンズを使用した「フィールドスコープ ED III」です。某社のホームページで初心者にはお手頃でとても使い易いと書かれていたので、ネットを探してみると既に生産が終了しており、中古品しかなかったのですが、とても良い品だったので満足です。

接眼レンズは30倍くらいがちょうどよさそうということで、「DIGISCO.COM TruboAdapter 30XWFA」を購入。こちらも既に生産終了の品なので、中古品となりました。

初心者にはとても良さそうなこれらの品がどちらも生産終了とは何とも解せないのですが、いずれも中古品ということでデジスコシステムとしては、お手頃な値段で購入できたので結果オーライです。(合計で5万円弱)










そして問題はココからです。

私はデジスコはとにかく「お手頃」で「きれいな写真を!」を方針としたかったのです。
これは新たに私の趣味のカメラばかりお金をかけられないという事情があるのですが、カメラはすでに所有しているiPhone 5での撮影にコダワリたかったのです。

なぜかというと、先日サイクリングで景色を撮影した時に、コンパクトデジカメとiPhone5で同じ景色を撮影したのですが、明らかにiPhone5の方がきれいに撮れたからなのです。

これにはまたビックリ。私が持っているコンパクトデジカメは2008年に購入したモノで7年前の品ですが、携帯電話のカメラのほうがよく撮れるとはこの世界の技術の進化は目覚ましいものを感じます。

さて、それではiPhoneで撮影といきたいのですが、これがなかなか難しい。スコープの接眼レンズにiPhoneを闇雲に押し付けてもケラレ(望遠鏡を覗いた時にみえる黒い枠)が発生してしまい、「きれいな写真」が撮れません!!

さらに資金投入すれば、iPhone用のアダプターも販売しているのですが、コーワ用のアダプタはあってもニコン用のアダプタがなかったことや、たとえあったとしても更なる資金投入は「お手軽」とは言えない気がします。

そこで、いろいろ試行錯誤した結果、接眼レンズとiPhoneの間を35ミリ程度離すとケラレの発生が抑えられることが分かりました。そして、段ボールの切れ端でデジスコ用の「アダプタ」を作成しました。(次の写真参照)










見た目はとてもシャビイなモノですが、我ながらの自信作です。
使い方は簡単。接眼レンズにこのアダプタを装着すればよいのです。











そしてiPhoneを使っての撮影方法ですが、まずアダプタを付けたままアダプタの覗き穴から撮影したい対象物探し、ピントを合わせます。

次に、iPhoneをカメラモードにして覗き穴付近に書かれた線に沿って手でくっつけます。(次の写真参照)

するとiPhoneに対象物が表示されますが、このままだと多少ケラレが発生しているので、少しズームをすればケラレが完全に消すことができます。

そうしたらあとはシャッターをきるだけです。











この方式で撮影したものです。100メートル以上離れた場所にいたカルガモくんたちです。ノートリミング。

EDレンズのスコープなので、色収差(色のにじみ)がありません。う〜んいいですねぇ。(完全に自己満足!!)










同じ位置から300ミリ×1.7のレンズを付けた一眼レフで撮影。
カルガモかどうかは、なんとなくしかわかりません。










いかがでしたか?
この方法だと、動き回っている鳥さんの撮影は難しいですが、遠くにいてゆっくりしている鳥さんだったらバッチリじゃないでしょうか?

遠くの枝でさえずっている鳥や干潟にいる鳥の撮影に威力を発揮しそうな気がします。

ちなみにiPhone6でもこの自作アダプタで撮影しましたが、うまくいきました。
よかったら是非皆さんもお試しください。


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